いてもたってもいられず

走ってきました

もうどうにもとまらない

今、神谷浩史が熱い。

今更説明するまでもない人気男性声優だが、とにかく今、私の中で、神谷浩史が、熱い。名前という文字の羅列を眺めるだけでニヤニヤと笑い、Google検索すれば宝の山、掘れば掘るほど出てくる宝の山!観るべきアニメが、買うべきCD・DVDが、そこには登らなければなぬ山がある!嬉しい!楽しい!大好き!そんな「ド新規」で「ハマりたて」の一番楽しい時期の真っ只中にいる。

2008年、暇を持て余した私は典型的なニコ厨になった。最初に観たアニメは涼宮ハルヒの憂鬱。次に AIRSchool Daysみなみけらき☆すた…当時のニコニコ動画を観ていると必ずぶち当るアニメをとりあえず観た。そんな時にふと気になった小野大輔という声優さん。検索すればあらやだハンサム。人柄が知りたくなってラジオを聴き始めた。神谷さんと小野さんがパーソナリティを務めている人気ラジオ番組Dear Girl ~Stories~である。それが出会いだった。なんか絶望先生の中の人というぼんやりとしたイメージでしかなかった名前を「神谷浩史」という人物として初めて認識した。筋が通った軽妙なトークに、仕事に対する真面目で謙虚で真摯な姿勢を見せたかと思えば、めちゃくちゃくだらないことを全力でふざけ倒すギャップにやられて、あっという間に好きになった。神谷さんが出ているアニメをちまちま観て、毎週DGSを聴いて、DGS関連のCD・DVDも買った。こうして書き出すと神谷さんのファンというよりDGSのファンのようだが、2009年にリリースされた個人名義のファーストミニアルバム「ハレノヒ」も買って喜んで聴いていた。必死さはなく、ゆるく、それで満足だった。しかし、結果的に言うと私はDGSを自然と聴かなくなり、神谷さんの活動を逐一チェックしなくなった。はっきりとした理由は特に無い。アニメに触れるよりも前から好きだった邦楽ロックのライブへ行く回数が増えたとか、最近のDGSなんだか面白くないなぁとか、そんな程度だった気がする。そしてこれは最近思い至ったのだが、「神谷さんが歌う姿を観るのが好きではなかった」のも理由の一つだったのではないだろうか。前述した通り、ハレノヒは気に入って聴いていた。歌が上手とは言えないけれど何よりも声が好きだったし、曲にも愛着が持てた。ハレノヒの特典DVDにはレコーディングの様子が収められている。そこには辛そうに歌う姿があり、正直見てられなかった。普段よく聴いているバンドやアーティストから、歌う人は「歌=自己表現」で「歌いたくて歌っている」と思っていた。だから歌手活動について微妙に歯切れが悪くなるトーク、「ウタヒロシ」と他人事のように語ることが不思議だった。歌いたくないのに何故この人は歌うんだろう?まだ子供だった私には分からなかった。ハレノヒ以降、CDは買わなかった。

夏目友人帳は大好きな作品だし、荒川のリクも好きだった。リヴァイ兵長には身悶えたし、監獄学園のキヨシは最高に気持ち悪かった。たまーにDGSも聴いたりした。沖縄回だった。ある日、画面の隅に「Such a beautiful affair」の広告バナーが表示されたので久しぶりに検索してみると着衣のままシャワーを浴びたりソファに寝転んでたりしていて「えっ今こんな感じなの!?!?!!」と度肝を抜かれたこともあった(あまりに衝撃的すぎてソッコーで閉じた、ちなみに未だにまともに観ていない)。近からず遠からず、頭の片隅に存在している彼に再び夢中になるキッカケとなったのは、少し恥ずかしいが、「おそ松さん」だった。偶然、BS11で放映された第一話を観た。番組表を眺めていてなんとなくチャンネルを合わせただけだった。キャスト等の前情報も一切なく、なんとなく覚えのある全員同じ顔をした小学生の六つ子が出てくると思っていたら、始まったのは何だこれ?としか言いようがないカオスすぎる展開、やたら喋る六つ子の一人…めっちゃ突っ込んでる…この声は……神谷さん!!それからというものの、おそ松さんという作品にぐんぐんと引き摺りこまれた。同時に作り上げる声優さん、特に神谷さんへ興味がどんどん湧いてきた。前みたいにさらっと流せなかった。作品の力なのか、私の中の何かのタイミングと合致して引き金が引かれたのか分からない。そして文頭の何かもが楽しい神谷浩史フィーバーへ至るのである。

2008年頃の第一次ファン期はまだまだ私は精神的にも幼く、時間はあったが金はなかった。ハマり方なんて知らなかった。あれから数年の時を経て、あの頃に比べて金はある。時間はひねり出すものだ。ジャンルは違えど何かの活動を追う楽しみを知ってしまった。そんな現在、初めて覗き見る「男性声優ファンの世界」が新鮮で面白くてたまらない。まず活動の規模。神谷さんが特化している点もあるが、ソロライブで幕張メッセ幕張メッセってCDJ(※大型フェス)やるとこでしょ?ライブビューイング...全国80館?キンブレ?サイリウムと何が違うの?しかも色決まってんの?前日物販?早朝に列形成?始発組?何が起こってるの?アイドルなの?という驚きの連続。次にご本人を生で拝むことへのハードルの高さ。バンドならライブに行けばいい、ツアーで地方だって回ってくれる。声優はそれが無いに等しい。アニメ作品のイベントや舞台挨拶、歌手活動をしている方なら作品リリース時のイベントやライブ。これらの会場はほぼ都会である。そもそも声優さんは顔を出さずに声でお仕事するので生で本人を拝見するなんてことはしなくてもいいのだが、そこはやっぱり、私の根底にはミーハー川が流れているから。見たい見たい、神谷さんに会いたい!と思ってしまうのである。どうやったら会えるのか?そんなことを考える時間が楽しい。

経緯を辿るともしかしたら「出戻り」ファンと呼ばれるかもしれないけど、私は「ド新規」と名乗りたい。だって知らないことが沢山ある。独特の文化が面白い。何より神谷さんがこんなに魅力溢れる人だなんて。変な言い方かもしれないが、この人こんなにすごい人だったんだ!?と驚いた。意識せずとも彼の声が届いていたこと、ずっと第一線で活躍しつつ活動の場をどんどん広げていることは本当にすごい。すごいの三文字で片付けちゃいけないほどすごい。見せない努力と変わらぬ真摯な姿勢を思うと涙が出そうになる。辛そうに見えた数年前とは違い、沢山の人の前で楽しそうに笑顔で歌う姿になんだか心底ほっとしたと同時に胸がキュンとしたのだ。また好きになれて嬉しいなぁ。そんな熱に浮かされ、何かを抱えたくて、ブログタイトル通りにいてもたってもいられず走ってきてしまいました。

アラサーと呼ばれる年齢なのでここまで盛大に飛び込もうとする行為はこれから先、そんなに多くないだろう。折角だから今だけの「この感じ」を記録してみようと思い立ち、ブログを開設してみたわけである。あと、身近に語り合えるような人もおらず、完全に一人遊び状態なのでアウトプットする場所が欲しかった。Twitterと迷ったけど神谷浩史界広すぎて老若男女の様々なタイプのファンがいるし誰をフォローしたらいいのか分からない。ここで一人で壁打ちに励む所存である。長々とポエム気味な俺と浩史のストーリー()を書いたけどな、要は神谷さんのことをだらだらと垂れ流していくブログです!誰が見るのか分かりませんがどうぞよろしく!!!